
ポイント3行
- 新トレーダー「アーマル」がスペランザに到着、遠征用金庫で最大5個のレアアイテムを安全に保管できるように
- 新武器「ラスカル」が登場、拡張バレルが3段階構成に再編成されて装備の自由度が大幅アップ
- Denuvo Anti-Cheatの限定導入と光電子マントの電力消費が半減、戦い方が変わる調整盛りだくさん
リブン・タイズ実装直後の慌ただしさを経て、ARC Raidersはついに大型アップデートのv1.29.0を迎えました。私もちょうど遠征のサイクルでレアアイテムをどう守るか悩んでいた時期だったので、今回のアップデートは正直「待っていました」と言いたい内容です。
この記事では2026年4月30日から5月19日までに配信された4本のパッチ、つまりv1.26.1、v1.27.0、v1.28.0、v1.29.0の中身を、特にv1.29.0を中心に整理していきます。武器評価への影響、PvEプレイヤーがすぐに恩恵を受けるポイント、そして「これは要注意」と感じた変更点まで、私の所感を交えてまとめました。
4本のアップデートを一気に俯瞰
最初に全体の流れを表で押さえておきましょう。リブン・タイズ実装後の調整がどう進んだのかが分かります。
| パッチ | 配信日 | 種別 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| v1.26.1 | 2026年4月30日 | ホットフィックス | クロスプレイ復旧、クラッシュ修正、バックパックの色欠落修正 |
| v1.27.0 | 2026年5月5日 | マイナー修正 | リブン・タイズの初期不具合対応、ARCタービン周りの多数修正 |
| v1.28.0 | 2026年5月12日 | ストアアップデート | キャスタウェイセット追加、第3回遠征のパッチワークアウトフィット最終更新 |
| v1.29.0 | 2026年5月19日 | メジャーアップデート | 新トレーダー「アーマル」、新武器「ラスカル」、拡張バレル3段階化、Denuvo Anti-Cheat導入 |
v1.26.1とv1.27.0はリブン・タイズの応急処置と本格修正、v1.28.0はストアローテーション、そしてv1.29.0で待望の新コンテンツが解禁、という流れですね。特にv1.27.0でARCタービンの遠距離攻撃エフェクトが見えづらかった問題が修正されたのは、リブン・タイズで「どこから撃たれてるか分からない」体験をした方には大きな改善だったはず。
それでは、v1.29.0の中身を順番に見ていきます。
新トレーダー「アーマル」がスペランザにやってきた
v1.29.0の主役の一人が、放浪の使者と呼ばれる集団に属する「アーマル」です。地下に降りることをずっと避けてきた地上の民が、ついにスペランザにキャンプを構えました。
アーマルにアクセスするための条件
アーマルと取引できるのはレベル25以上のレイダーだけ。これは中盤以降のプレイヤー向けの要素という位置づけですね。お金で買うのではなく、価値の高いARC素材と、貯め込んだレア武器を物々交換に使う仕組みです。
例えるなら、街の中心にあるよく知っている雑貨屋とは別に、たまにふらっと立ち寄る行商人が広場にテントを張ったような感覚です。お金ではなくモノで取引する分、いつもARC素材を集めている人ほど有利、という設計になっています。
遠征用金庫が最大のポイント
アーマルが提供する機能の中で、一番のインパクトは「遠征用金庫」です。これは特に価値の高いアイテムを最大5個まで安全に保管できる仕組みで、しかも遠征後にちゃんと回収できます。
ARC Raidersの遠征はキャラクターレベルがリセットされるなど、長期プレイヤーにとっては大きな節目です。これまでは「次の遠征に持ち越したいレア装備をどう守るか」が常に悩みのタネでしたが、遠征用金庫の登場でこの不安が大きく和らぎます。
例えば、苦労して手に入れたレアな設計図や、お気に入りのスペシャル武器を5つまで「絶対に失いたくない箱」に入れておけるイメージ。これは長期プレイヤーにとって本当にありがたい仕組みです。
週替わりの取引内容
アーマルは毎週ローテーションで取引内容を入れ替えます。具体的に並ぶ可能性があるのは以下の4種類です。
- 装飾アイテムやコスメティック
- 設計図
- レイダートークン
- 現在のレイダープロジェクト用アイテムを含むゲームプレイ・進行系のアイテム
開発側は「初週は価格を高めに設定」と明言していて、データとフィードバックを見ながら徐々に調整していく方針です。さらに初週は保管庫拡張1つと、遠征用金庫スペース5つだけが購入可能という形でスタートします。慎重なスタートですが、これは「最初から安く出して、あとで上げる」よりずっと健全な進め方だと私は思います。
見逃した取引も将来再登場する可能性があるので、毎週覗きに行く習慣をつけておきたいところです。
新武器「ラスカル」は対ARCのサイドアーム
ティアン・ウェンがワークショップで開発した新しいグレネードランチャーが「ラスカル」です。装甲化したARCへの対抗手段として設計されています。
ラスカルの特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 武器カテゴリ | スペシャル |
| 弾薬 | ランチャー弾 |
| 重さ | 軽量・コンパクト・持ち運びやすい |
| 弱点 | リロード遅め、命中精度はやや不安定 |
| 役割 | 対ARC火力を確保したいときのサイドアーム |
これまで対ARCの強力な選択肢といえばハルクラッカーでしたが、あれはとにかく重くて持ち運びの負担が大きい武器でした。ラスカルはその「重さの代償」を払わずに対ARC火力を確保できる、というのが最大のセールスポイントです。
例えば、メイン武器をポップやファイアーボール処理用のハンドガンにして、サブにラスカルを担いでおく構成。固めのARCに遭遇したら一発撃って戦況を変える、そんな使い方ができそうです。命中精度が不安定とのことなので、近〜中距離で「面で爆破する」イメージで運用するのが現実的でしょう。
ちなみに同じv1.29.0でサンドヴェールセットや新しいひげスタイルのもみあげも追加されています。シースセットは2026年6月2日に購入可能になる予定なので、コスメ派の方は予定に入れておきたいですね。
バランス調整の注目ポイント
v1.29.0のバランス調整は、PvEプレイヤーに嬉しい内容が多めです。順番に見ていきましょう。
光電子マントが大幅バフ
電力コストが10/sから5/sへ、なんと半減です。これは実質「同じ電力で2倍長く透明でいられる」ということ。
隠密プレイの幅が大きく広がります。これまでは「短時間だけ姿を消して敵の視線を切る」使い方が中心でしたが、これからは「ARCの巡回ルートを丸ごとやり過ごす」「危険地帯を透明のまま横断する」といった、より戦略的な使い方が現実的になります。
戦術Mk.3の「再生の雲」が範囲効果に変更
回復系オーグメントである戦術Mk.3の「再生の雲」が、範囲効果に変わりました。さらに数値も大きく動いています。
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 回復量 | 20 | 45 |
| クールダウン | 30秒 | 45秒 |
| 効果範囲 | 単体 | 範囲効果 |
回復量が2倍以上に増えたのは大きな強化です。蘇生した味方と一緒に立ち回って、周囲のチームメイトも一気に回復させる、というサポート役らしい立ち回りがやっと現実的になりました。クールダウンが15秒延びましたが、回復量と範囲化のメリットの方が圧倒的に大きいですね。
戦闘Mk.3のシールド容量が中型シールド対応に
側面攻撃の役割を持つ戦闘Mk.3のシールド容量が、中型シールドに対応する形に変更されました。これで側面から突っ込む役割を担うときの生存性が一段上がります。
ベティーナの基本発射速度がアップ
ベティーナの基本発射速度が235から250へ上がりました。地味な変更に見えますが、連射武器の発射速度15のバフは体感でも分かるレベルです。
拡張バレルが3段階構成に再編成
これは武器構成の幅が大きく広がる変更です。これまでの拡張バレルが「拡張バレル III」に改名され、新たに下位の「拡張バレル I」と「拡張バレル II」が追加されました。
さらに最上位の拡張バレル IIIは、弾速ボーナスが+25%から+30%へ、ダメージ減衰距離が+15%延長と、性能も強化されています。
これによって、低レアリティ武器でも序盤からそれなりのバレル性能を手に入れやすくなりました。中盤までの武器構築が一段とやりやすくなる、嬉しい変更です。
なお、武器モジュールがスコープ搭載武器のADS移行速度にも影響するようになった点も覚えておきたいポイント。スナイパー系の武器を扱う人は、モジュール選びがより重要になります。
武器耐久力の調整
前回のv1.26.0で行われた武器耐久力の変更は、一部の武器で影響が出すぎたとのこと。今回は壊れるのが早すぎる武器を対象に寿命を延ばす方向で調整されました。
ただし公式パッチノートには具体的な対象武器の数値が明記されておらず、チャート画像のみでの提示でした。コミュニティで報告されているアンヴィルの異常な耐久問題が今回の対象に含まれるかは、ゲーム内での検証が必要そうです。
ARCの行動が大きく変わった
v1.29.0ではARCの認識ロジックにかなり踏み込んだ変更が入っています。これは生身のレイダーにとって戦い方そのものに関わる重要な調整です。
茂みと煙越しの視覚認識が細分化
これまでは「茂みに入れば見つからない、出れば見つかる」という二択に近い挙動でしたが、今回からはもっと細かい判定になりました。
- 遮蔽物の端ギリギリにいるレイダーは見つかりやすい
- 植生の奥や煙の後ろに深く位置取るレイダーは見つかりにくい
例えば、これまでは「茂みの手前で構えて待ち伏せ」というプレイが通用しがちでしたが、これからは「茂みの奥に深く入り込んでから構える」方が安全、という風に立ち回りが変わります。戦略的なポジショニングがちゃんと報われるようになった、と言える調整ですね。
音の認識も改善
屋外の開放空間ではARCが音をよく拾うようになり、屋内環境や地形物を通過する音への感度は下がりました。これは「壁越しに足音を拾われて理不尽に発見される」場面が減る、という意味でレイダー側に優しい変更です。
ファイアフライの炎判定が改善
ファイアフライの炎の適用方法が、視覚効果とより一致するように調整されました。これまでは炎に一瞬かすっただけで燃え続ける、という理不尽な場面がありましたが、軽い接触なら過度に燃え広がらないようになっています。
特に「角越しに被弾したように感じる」場面が減るのが嬉しいポイントです。
ロケッティアのミサイル拡散が改善
ロケッティアが複数ミサイルを同時発射したとき、より広い範囲に安定して拡散するようになりました。これまでは複数のミサイルが同じ場所に集中して当たり、一瞬で蒸発するという理不尽が発生していましたが、その状況が大きく改善されます。
不具合修正のハイライト
不具合修正もかなりの量が入っています。私が特に「これは助かる」と感じたものを挙げます。
- 破壊されたARCパーツの上に立つとプレイヤーがテレポートする問題を修正
- クイーンとマトリアークが物体をすり抜けるのではなく、ちゃんとまたぐようになり、不当なノックバックが減少
- ARCタービン内部にいるレイダーが焼かれる確率が上昇(これは仕様の引き締めで、タービンに逃げ込む戦法は通用しにくくなった)
- セッションに最初にスポーンした際、ARCがレイダーを認識しにくく交戦しにくくなった
- リブン・タイズの207号室の壁のコリジョン欠落を修正
- ステラ・モンティスの環境テクスチャとコリジョンを改善
- パルス地雷やガス地雷の設置をキャンセルしてもアイテムを消費しなくなる
- サージコイルが、設置したプレイヤーのチームメイトにダメージを与えない問題を修正
足音と移動音にコムフィルタリングが追加されたのも見逃せません。距離や高低差、移動方向がより正確に判別できるようになり、バイノーラルオーディオも改善されました。音で敵を察知するプレイスタイルの人には、地味ながら効いてくる改善です。
ソーシャル機能の改善
通報後にプレイヤーをブロックできるオプションが追加されました。これまでは通報とブロックが別々の動作だったので、ストレスを感じることが多かった部分です。
加えて、ラウンド終了時の挙動も変わりました。
- ラウンド終了時、脱出に成功したかどうかに関わらず、すべての分隊メンバーを確認可能に
- 分隊メンバーのネームプレートを操作すると、通報・ミュート・ブロックなどのソーシャルアクションが利用可能に
- トンネルシーケンス中に、即座にチームを離脱可能に
トンネルシーケンス中にすぐ抜けられるようになったのは、地味に時間節約の効果が大きいですね。
Denuvo Anti-Cheatが限定導入
v1.29.0のもう一つの大きな話題が、Denuvo Anti-Cheatの導入です。THE FINALSでの良好な実績を踏まえての判断とのこと。
ここで誤解されやすい点を整理しておくと、今回導入されるのはあくまで「アンチチート機能」だけで、DenuvoのDRMサービスは使用しません。ゲームの起動制限や認証回数の縛りといった、DRMで起きがちな問題は発生しない設計です。
2026年5月19日からスタートしましたが、いきなり全プレイヤーに展開されるのではなく、まずは限定プレイヤープールで開始して、綿密に監視したうえで段階的に拡大していく方針です。既存のアンチチート「Anybrain」と組み合わせて、二段構えでチート対策を強化する形になります。
パフォーマンスへの影響を最小限に抑えるよう取り組み中、と公式は明言しています。導入直後の感想としては「PvEには直接関係ないけれど、PvPでの安心感が増す」という位置づけですね。
既知の問題として残っているもの
v1.29.0時点でまだ残っている既知の問題もいくつかあります。主なものを挙げておきます。
- PS5やXboxでマッチメイキング中にコンソールメニューを開くと、マッチメイキングがキャンセルされる
- サンドヴェールのスカーフがロングヘアスタイルでクリッピングして引き伸ばされて見える
- ドラブラが練習場のトレーニングダミーにダメージを与えない
- ファイアフライは放置状態に入ったあと、消えたうえで焼夷グレネードを落とす場合あり
- リーパーがARCタービンを飛び越えてしまうことがある
- バロンハスクの探索を中断すると、プレイヤーのアニメーションが壊れて見える場合あり
特にコンソール勢のマッチメイキング中断は不便な問題なので、次のホットフィックスで早めに直ってほしいところです。
アイテム関連の細かい変更
最後に、地味だけど効いてくる細かい変更を拾っておきます。
リュウゼツラン・ジュースの挙動が変わりました。今後はリュックではなくクイック使用スロットにクイック移動するようになり、リュックを空にしてもリュックから取り出されなくなります。緊急時の回復導線が短くなるので、これは嬉しい変更です。
そしてもう一つ、無料ロードアウト オーグメントの販売価格が100から660へ大幅増加しました。実質6.6倍の収入源です。序盤の経済バランスが地味に変わるので、ロードアウト整理のタイミングで売却を意識すると効率的にコインを稼げます。
まとめ4行
- v1.26.1からv1.29.0までの一連のアップデートで、リブン・タイズ実装初期の不具合修正と大型コンテンツ追加が一段落
- 新トレーダー「アーマル」と遠征用金庫の登場で、長期プレイヤーのレアアイテム保管リスクが大きく軽減
- 光電子マントのバフ、戦術Mk.3の範囲効果化、拡張バレル3段階化で武器と装備の構築自由度がさらに広がった
- Denuvo Anti-Cheatの限定導入とAnybrainの併用で、PvP環境の公平性向上にも本格的に踏み込んだアップデートに