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ポイント3行

  • Windows 11 26H2は、24H2・25H2と同じ基盤を使い、小さな有効化パッケージで切り替える年次更新です。
  • 現在は一般提供前のRelease Preview段階で、先にKB5120998を適用し、24H2なら26100.9278、25H2なら26200.9278にしておく必要があります。
  • KB5121794のMSU・CABはMicrosoft公式CDNから取得できますが、Microsoft Update Catalogにはまだ掲載されていないため、普段使いのPCは正式配信を待つのが安全です。

重要:手動適用してもRelease Previewチャンネルへ登録されません

eKBを手動で適用しても、Windows Insider ProgramのRelease Previewチャンネルへ自動登録されることはありません。ただし、導入される26H2 Build 26300.9278は現時点ではRelease Preview段階のビルドです。

導入前に必要なビルド

KB5121794を入れる前に、2026年8月27日公開の累積更新プログラムKB5120998を適用します。24H2と25H2では、準備完了を示すビルド番号が異なります。

現在のWindowsKB5120998適用後KB5121794と再起動の後
Windows 11 24H226100.9278Windows 11 26H2、26300.9278
Windows 11 25H226200.9278Windows 11 26H2、26300.9278

確認は、スタートメニューで「winver」と入力して実行するのが簡単です。24H2なら26100.9278、25H2なら26200.9278になっていることを確認してから進みます。番号が古い場合は、先にWindows Updateのオプションの更新プログラムからKB5120998を適用してください。

Windows 11 26H1は基盤が異なるため、今回のeKBを使って26H2へ切り替える経路には含まれません。名称は似ていますが、24H2・25H2・26H2の共有基盤とは別系統です。26H1環境へKB5121794を無理に適用しないでください。

MSU版の公式CDN直リンク

普段のWindows上で手動インストールするならMSU版を使います。ほとんどのIntel・AMD搭載PCはx64版、Snapdragon搭載PCなどWindows on ARMの端末はARM64版です。設定から「システム」「バージョン情報」と進み、「システムの種類」で確認できます。

x64版

ARM64版

アーキテクチャが違うファイルは適用できません。迷ったときにx64版とARM64版を両方試すのではなく、先に「システムの種類」を確認しましょう。

ISO統合用CAB版の公式CDN直リンク

CAB版は、Windowsのインストールイメージへ更新を組み込む管理者向けです。通常のPCでダブルクリックして更新する用途ではMSU版を選びます。

x64版

ARM64版

CAB版を統合する場合も、対象イメージがKB5120998相当の26100.9278または26200.9278まで更新されていることが前提です。先に累積更新を統合し、その後にKB5121794を追加します。x64イメージにはx64版、ARM64イメージにはARM64版を使います。

たとえば、更新済みのx64イメージをC:\Mountへマウントし、CABをC:\Updatesへ置いた場合は、管理者のコマンドプロンプトから次のように追加します。

DISM /Image:C:\Mount /Add-Package /PackagePath:C:\Updates\Windows11.0-KB5121794-x64.cab

これは説明用のパスです。実際には自分のマウント先と保存先へ置き換えてください。インデックスの選択、累積更新やセットアップ用更新の統合順、コミット後のISO再作成まで必要になるため、一般ユーザーが26H2を試す目的ならMSU版かWindows Updateの方が分かりやすいです。

ダウンロード後にハッシュと署名を確認する

直リンクから取得するときは、ファイル名だけで判断せず、ハッシュとデジタル署名を確認しておくと安心です。PowerShellを開き、ダウンロードしたファイルの実際のパスを指定して次のコマンドを実行します。

Get-FileHash -Algorithm SHA1 -LiteralPath 'C:\Downloads\Windows11.0-KB5121794-x64.msu'
Get-AuthenticodeSignature -LiteralPath 'C:\Downloads\Windows11.0-KB5121794-x64.msu'

SHA-1の値が記事に記載した値と一字でも違う場合は、そのファイルを実行しないでください。署名のStatusはValid、署名者はMicrosoft Corporationであることを確認します。SHA-1は同じファイルかどうかを見分けるために使い、配布元の確認はデジタル署名と組み合わせるのが大切です。

私が再取得して確認した4ファイルは、記載したSHA-1とすべて一致し、MSU・CABともにMicrosoft Corporationの有効な署名を確認できました。それでも今後ファイルが差し替わる可能性はあるため、読者自身のダウンロード後にも確認してください。

MSU版で26H2へ切り替える手順

  1. 大切なデータを外付けストレージやクラウドへバックアップします。
  2. Windows UpdateからKB5120998を適用し、再起動します。
  3. winverで24H2は26100.9278、25H2は26200.9278になったことを確認します。
  4. 「システムの種類」を見て、x64版かARM64版のMSUをダウンロードします。
  5. SHA-1とデジタル署名を確認します。
  6. MSUをダブルクリックし、画面の案内に沿ってインストールします。
  7. PCを再起動し、もう一度winverを開きます。
  8. バージョン26H2、OSビルド26300.9278と表示されれば切り替え完了です。

eKBは小さいため、ダウンロードやパッケージの適用そのものは短時間で終わるはずです。ただし、再起動にかかる時間はPCの状態によって変わります。作業中のアプリを閉じ、時間に余裕があるときに行ってください。

「この更新プログラムはお使いのコンピューターには適用できません」と出たら

この表示が出た場合は、何度も実行する前に前提を確認します。主な確認点は次のとおりです。

  • KB5120998が未適用で、ビルドが26100.9278または26200.9278へ達していない
  • x64環境へARM64版、またはARM64環境へx64版を入れようとしている
  • Windows 11 26H1など、今回のeKBと異なる基盤を使っている
  • ダウンロードが途中で壊れ、SHA-1が一致していない

特にビルド番号の末尾だけでなく、26100または26200から始まっているかも見てください。26H2へ切り替わった後は26300.9278になります。

26H2で何が変わるのか

26H2は、毎月の更新で少しずつ届いていた機能をまとめて有効化する方式です。そのため、更新直後にデスクトップ全体が別物になるような変化より、すでに配信済みの改善が正式な年次バージョンとして整理される意味合いが強くなっています。

企業管理の端末では、Windows設定のバックアップ、タスクバーからのアプリ別操作、一部のエクスプローラー改善など、以前の版で導入されながら標準では無効だった機能が有効になります。一般ユーザーでも、その後は通常の月例更新を通じて26H2向けの保守を受け続けます。

なお、一般提供前の現在は内容や配信条件が変わる可能性があります。サポート期限を含む正式なライフサイクルや、一般向けISOの入手先は、一般提供時のMicrosoft公式案内を確認するのが確実です。前年版と同じ感覚で「公式CDNにあるから完成版」と決めつけず、Release Previewであることを忘れないようにしましょう。

まとめ4行

  • Windows 11 26H2は、24H2・25H2と同じ基盤をeKBで素早く切り替える年次更新です。
  • 先にKB5120998を適用し、26100.9278または26200.9278へ更新してからKB5121794を使います。
  • 公式CDNのMSU・CABは実在し署名とSHA-1も確認できますが、Microsoft Update Catalogにはまだ掲載されていません。
  • 現在はRelease Preview段階なので、メインPCでは一般提供後のWindows Updateを待つのが安全です。